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独身リーマン&猫一匹




想い出話(7) 脱走編 :: 2022/05/01(Sun)

今日は神奈川にある寒川神社を訪れた。


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神社はその敷地に入った途端にふわっと気が変わるのを感じられるからいい。

もしかしたら気のせいかもしれないが、「気のせい」という言葉自体、気が作用しているのだからやっぱりそう感じられることはいいことだ。



カムイが逝ってから、心のどこかで「神社なんて…」と思ってしまった。


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「猫返し神社」の別名を持つ阿豆佐味天神社で、今年もこうやってお願いしたのに…なんて八つ当たりしてみたり。

でも、やっぱり神社はいい。神社は本来お願いするところではなく、感謝を述べるところ。

今日も初訪問の寒川神社に、ご縁を感謝してきた。



さて、今日も過去の想い出に浸っていこう。


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カムイを飼い始めた頃だと思うが、何度か(おそらく3度)脱走させてしまったことがある。

カムイは臆病なくせに好奇心だけは旺盛だったので、出られるものなら出てしまおうという感じだったのだろう。

1度目は朝の出勤前のことで、ふと気づいたらカムイがいない、窓を見れば網戸が猫1匹が通れるくらいに開いていて青ざめた。

すぐにマンションの廊下側に出て、「カムイ、カムイー」と呼んでも反応はなし。まだ出てからそう時間は経っていないはずなんだが…

どこを探せばいいのか途方に暮れかけたが、一度マンションの外に出て外からマンションを見上げてみると、「あ、いた!」


いたのは2階、我が家は4階。

外から発見できたくらいだから、廊下とか外から見えない部分にいたのではなく、2階のどなたかのお宅の段の上。段の上といってもイメージしにくいだろうが、写真のカーテンレールの上の部分のようなところだ。


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何の足場もなく、壁をよじ登ってでもしなければ、猫であっても上れるとは思えない高さなの段なのだが、その上にカムイがちんまりと佇んでいた。降りるにも降りれず、ジーッとしていた。

冒険心で4階から2階に降りてしまったはいいが、そこで人の気配でも感じたのだろうか、あわてて火事場のバカ力を発揮して、壁をよじ登るようにしてそこに到達したのだろうか。これは今もって謎だ。


家の中では飼い主に忠実なカムイも、外だと飼い主にすら警戒心を発揮して降ろすのにもひと苦労したが、この1回目の脱走が最も発見も早かったし事なきを得たという感じだったかな。



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2度目は朝に自分がいる時ではなく、日中の留守中の出来事。

夜に会社から帰宅すると、玄関にメモのようなものが…それは隣のさらに隣の方からのメッセージ。

「お宅の猫ちゃんを預かっています」と。

1回目の脱走はマンションの廊下側だったが、2回目はベランダ側。

どうやって隣に侵入したかは謎だが、カムイは隣の家のベランダに行ってしまったようだ。

ベランダに出た隣の住人が自分の家のベランダに猫がいたのでオッたまげ(そりゃそうだ)。


当時は越したばかりで近隣ともほぼ没交渉だったので、隣の家の住人がうちと反対側の隣の家人に相談。そのお宅も猫を飼っていたので、「うちで預かっておきますよ」という運びになったそう。

なぜカムイが我が家の猫と判明したのかは定かではないが、とにもかくにもしばしの時をそのお宅で過ごしたカムイ。

うちからは一戸隣のそのお宅の方には今でも感謝している。

とにもかくにも2度目の脱走もことなくをえてホッとしたわけだが、さすがに隣人まで巻き込んでしまったとなると、もうこんな過ちは冒せない…と心に誓ったのだが、2度あることは3度あった。



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3度目の脱走も私が不在の時にベランダ側から出てしまい、また隣の家のベランダに侵入してしまった。

この時は確か両親が我が家を訪問していた日で、一緒にランチのために外食した際に起きた事件だったと記憶している。

カムイと暮らし始めてから両親を家に呼ぶのは、何か頼み事があった時くらいなので(ベッドやソファーの搬入など)きっとそういう事情のあった日だと思うが、当時のカムイはかつて実家で両親と暮らした記憶も忘れて2人を部外者と見なしていたので、両親が在宅している間はどこかに隠れて息を潜めていたはず。

ランチのために自分と両親が外に出たらホッとして、気持ちも大きくなってベランダに出てしまったのだろうか。何にせよ、網戸の戸締りチェックを怠った自分が最も悪いのだが。



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この時も玄関の扉にメモが挟まれていた。

差出人は隣の隣人でもなく、猫を飼っているさらにもうひとつ隣の隣人でもない。

なんと警察署からのメモだった。


「!!!」

背筋が凍るとはまさにこの時の感情だ。

というのもそのメッセージには「猫を保護している」とだけ記載してあったが、警察が介入してきたとなると、カムイがベランダから落下して重症あるいは瀕死の状態に陥り、マンション内では対処できないから警察が呼ばれたのでは…と悪い方に連想してしまったからだ。

2度目に隣の家のベランダに侵入して以後、緊急の際に破れる戸と戸の間地切の下をレンガで塞ぎ、猫ですら通れないように対処していたので、移動できるとしたらベランダの細い柵をつたってということになるが、そこに飛び乗った際に勢いあまって外に落ちてしまったら…

いかに猫といえども4階から落下しては無傷では済まないだろう。

あぁ、網戸チェックを怠った俺のバカバカバカ!


と後悔しても遅いが、取り急ぎ恐る恐る警察に連絡してみた。

すると、

「お宅の猫ちゃんが隣のベランダに侵入してしまったようなんですね。隣の方は猫が苦手らしいから警察に電話されたんですよ。猫は警察署で保護しているから迎えに来てください」というものだった。


はぁ〜、へなへなへな〜

この時の安堵感ときたらなかった。

もはや逝ってしまったカムイだけど、この時に落下して命を落とすようなことがなくて本当に良かった、本当に…と今でも思う。




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この一件がきっかけとなって、今度こそカムイを危険に遭わせるような事態を招くまいと誓い、以後はそういったトラブルは皆無で過ごすことができた。



ちなみに警察署で保護されていたカムイは、大型犬の檻のようなケージの中でジッとしていて、私が「カムイ、おいでー」などといっても地蔵のように固まって動かなかった。警察の人間に連行されて訳の分からぬ場所に閉じ込められたらそうなるのも無理はない。

これが、カムイと暮らした17年の中で最も懺悔しなければいけない出来事だったなと思う。

逝ってしまったカムイに向かっても、「あの時はこわい思いをさせてごめんな、カムイ」という感じである。



こういうこともあったから、17歳という寿命以上の猫生を全うしてくれて、亡くなる前日まで普通に過ごすこともできて、いつか必ず訪れるであろう別れの中では最もいい形でお別れできたのかなと思ったりもするんだよね。




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  1. 想い出
  2. | trackback:0
  3. | comment:5
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comment

絵馬の字が美しいですね

絵馬に書かれたカムイくんへの思い、願いが、伝わってきます。
きっとカムイくんにも、伝わっていると思います。
  1. 2022/05/02(Mon) 13:31:25 |
  2. URL |
  3. たま #w8e2iL8Q
  4. [ 編集 ]

脱走に気づいた時って冷や汗だらだら、一瞬にして色々考えますよねー
パパ似の人見知りカムイ君をよく捕まえる事ができたなぁ..特に警察官の方
男性?で制服着た人が目の前に来たら逆にパニクってベランダから飛びそうだけどね
先代の子も警察にお世話になった時、カムイ君とまったく同じでしたwww
1晩お世話になったのに緊張?恐怖?で寝られず、チッコもできずだったみたいです
旦那の不注意で脱走した事もあって怒りMAXだった私は説教しながら運転
えらく静かだなと後部席を見たら舟漕いでる坊ちゃんを見て反省と安堵したのを思い出しました
旦那さんが100%悪いのに怒るわたし( ̄。 ̄;)
脱走もだけど1日トイレ閉じ込め事件もあったよね?
記憶違いならごめんなさい

  1. 2022/05/02(Mon) 20:45:02 |
  2. URL |
  3. せんこ #-
  4. [ 編集 ]

カムイが逝ってしまった。。
涙が止まりませんでした。もうブログは次のお正月かなと思って見ていなかった自分が悔やまれます。
うちの猫は一度もうだめかと思ったけれど、血栓を溶かしてもらって、いまなんとか嫌なお薬飲みながら一緒に過ごしています。それがこの子にとって幸せかどうかわからないけれど、何か楽しそうにしていると良かった!と思ったりします。
カムイはいつもmaruoさんの愛情をたっぷりもらって本当に幸せだったと思います。こんなにもカムイがいつまでもすてきでいられたのもmaruoさんだからこそです。
めちゃくちゃ遅ればせでごめんなさい。
maruoさん、きっとカムイは見守ってくれてますよ。
このブログずっと残しててくださいね。
何度も読み返して、私たちもカムイに会えるから。
  1. 2022/05/02(Mon) 23:48:38 |
  2. URL |
  3. リンリンさん #-
  4. [ 編集 ]

そうえいば、あったあった~。
カムイ失踪事件。どの回を読んだのか照合まではしないけれど、焦りまくりのmaruoさん捜索譚読んだわ~。
自分が拝読したのは、窓からではなかった気がしており、マンションの通路か・みたいな所に無事に居たという記憶なんだけど、
こんなけも脱走編・回想録があって読み応え十分です!

文字が端正でとても達筆なmaruoさんの願掛けも効かなかったというよりは、ほんと、理想的なカムイちんの別れ方でもあったね。
だからご利益(りやく)がじゅうぶん有ったのかもです。
翌日もmaruoさんが居た曜日でほんとうに良かったよ。

でも、どの写真をどれだけ観ても美しく気高い気品ある猫さんで、やっぱり寂しいです。心で居続けてくれているけどもね。
  1. 2022/05/03(Tue) 15:16:02 |
  2. URL |
  3. 猫御崎 惠 #-
  4. [ 編集 ]

>>たまさん

絵馬を書いた日はもうすぐ17歳の誕生日って日で、元気に誕生日は迎えてくれたので感謝しないとかな。


>>せんこさん

カムイは人見知りだけど、逃げずに固まるタイプだからすぐに捕まるよ(笑)

旦那さんが100%悪いのに怒るわたしというのは??
普通は怒っちゃうんじゃないの?

トイレ閉じ込めあったー!
出勤中だったか、夜寝ている間だったか忘れたけど、どっちかで一度あった。か細い声がどこからか聞こえてきて、辿ってみたらトイレ…あれも懺悔でした(^^;


>>リンリンさん

カムイのために泣いてくれてありがとうございます。お正月かなと思いつつ、きてくれてありがとう。

リンリンさんのにゃんこは投薬しながらも楽しそうに過ごしているんですね。それならきっとリンリンさんに感謝してますよ。


>>猫御崎さん

そうそう、このネームがしっくりくるね。

実は当時は3度の脱走のうち1度はブログに書けなかったんですよ。コメント欄でもっとカムイ君のことを考えてくださいと叱責されまして、その通りと反省したのに3度目をやってしまって…だから初語りのお話も書きました。

神社の解釈。おっしゃる通りかも。最後の一日だけはちょっと苦しそうだったけど、ある意味ピンピンコロリ、最後の晩は一緒のベッドで過ごすことができた。感謝しないとだなー。気づかせてくれてありがとう。



  1. 2022/05/03(Tue) 22:16:57 |
  2. URL |
  3. maruo #-
  4. [ 編集 ]

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