我が家(実家)にやってきたカムイは来て数日の間は、隅っこに隠れて鳴いてを繰り返していたが、ブリーダーさんの言っていたように、数日後には嘘のように元の人懐こさを取り戻した。
驚いたのは人の後を付いてくるという点だった。

それまでの私にとっての猫のイメージといえば野良猫でしかなかったが、それは一定の距離を保ちつつ、怪しいものを見る様子でこちらを見つめ、猫なで声をあげて「大丈夫だよ〜」などと近づいても、その一定の距離が一考に詰まらない警戒心の塊であった。
それが、迎えた子猫はついてくるのだ。しかも、ダッシュしてまでついてくる。追い掛けてくるという表現に近い。ダッシュして逃げるならそれまでの野良猫だが、その逆をいくという。勢いあまってフローリングでツツツーと滑って必死に踏ん張っていた様子は今もって忘れられない。

当時は実家にて両親と私、ウサギ4匹とカムイの家族構成だったが、当然ながらリーマンの私は日中は出勤で不在。カムイと接する時間が長いのは必然両親だったので、近いうちに「独身リーマン&猫一匹(ウサギも4匹)」生活を考えていた私にとって、カムイが両親の方に懐いてしまうことは懸念材料だった。
ただ、不思議とそうはならなかった。私が帰宅すれば私のもとにやってきて前述の通りついてくる。犬ならまだしも、猫が家族間の序列、真の主君を理解していたとでもいうのだろうか。"犬のような猫"と例えられるバーマンとはいえこれには驚いた。まさに嬉しい誤算。
この頃から母親は徐々に、「ふん、昼は世話してやってんのに」などと拗ねはじめ、「かわいげがないね」などと憎まれ口も叩くようになったが、何はともあれ子猫当時のカムイが留守番できるようになるまで実家で過ごせたのはありがたいことだった。

カムイが実家にやってきて3ヵ月くらいの頃だったか、難攻していたペット可の中古マンションの契約も順調にことが運びはじめ、遂に独身リーマン&猫一匹(&ウサギも4匹)生活が始まらんとしていた。
戻れるものならあの17年前に戻りたい。。。
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フローリング滑り・・想像しただけで萌え~なんですけどー!!
ネコちゃんは飼ったことがないから分らないけど犬と違って
自分の事を好きか嫌いかであからさまに態度が違う気がするなぁ
そうそう福島の方に贈るって事で申し訳ないけどってプロマイド(笑)送ってくれたんですよねー
maruoさんのおかげで繋がってるご縁だね♪
火葬の際に見せてくれた写真と私が体験したインスタの件
カムイ君は電磁波を操る事ができる神さまなのかも!!
それは冗談として17年前に戻りたいですね~いろんな意味でww
次回の思い出話も楽しみにしてまーすヾ(*´∀`*)ノ
- 2022/04/28(Thu) 13:34:08 |
- URL |
- せんこ #-
- [ 編集 ]
maruo様
カムイくんと一緒に暮らし始めた後に私も独身男性&猫になりましたので、フードの件やら沢山参考にさせて頂きました。
我が家の場合は癌を発症しましたが、余命半年位と言われながらも元気に三年一緒にいれました。
maruoさんと同じように長期連休前に旅立ちましたから、朝なんかはあれ?いないなんて日が続きました。
猫って最期は悲しませないように旅立つのだなと感謝しかありません。
亡くなったのが受け入れられなくて、火葬後の猫は見ずに粉骨にして貰い今も一緒に過ごしている感覚です。
maruoさんはカムイくんとの思い出をこうして画像に残され、我々に報告してくださり、こちらの方が泣けてきます。
カムイくんもちゃんと報告してくれよ!と言ってるのかな?
カムイくんはmaruoさんが後から来ても迷わないように、ちゃんと虹の橋の前で待っていてくれますよ。
我が家は暫くして2代目と独身男性&猫生活をしています。
- 2022/04/30(Sat) 21:18:51 |
- URL |
- タイセイ #rmtA9g8.
- [ 編集 ]
>>タイセイさん
コメントありがとうございます。
ブログを更新するのは、更新している間は楽しい想い出ばかり思い出されてその時は寂しさを忘れられるからですかね。
今は2代目を迎えたんですね。同じ独身&猫という境遇から先代くんのことや2代目くんを迎えた話も聞きたいものです。
- 2022/05/03(Tue) 22:05:39 |
- URL |
- maruo #-
- [ 編集 ]