FC2ブログ

独身フリーマン&猫一匹




想い出話(3) 出会い編 :: 2022/04/20(Wed)

アマゾンプライムに1972年に放送されていた『水滸伝』がある、中村敦夫主演の。

古い時代の作品なのにとてもよく出来ていて、ほぼテレビを見なくなったブラウン管の唯一の使い道になっていたんだけど、最近は観る気がしなくて途中で止まっている。

というのも『水滸伝』を観る時は椅子に座っていたじゃない。そうすると必ずカムイが乗っかってきた。

今はもう乗ってこない。なんだか切ないんだよね。

『水滸伝』の楽しさの陰に、カムイも乗っかってくるというオプションの力も働いていたんだなぁと。。。





さて、話は前回の想い出の続きに戻って。


IMG_2657.jpg


-----------------------------------------------------------------------------

その後、どのくらいの月日が流れたか失念してしまったが、ブリーダーさんから連絡があった。

「次の子が産まれたから見においでよ」と。

ぶっきらぼうに感じたブリーダーさんは実は気さくなタイプの方だった。

ただ、その時になってもまだ猫を迎えることは決定しておらず、「あ…はい、行ける日が決まったらこちらから連絡します」みたいな感じでお茶を濁した。

「決して冷やかしではないんだけど…まだ態勢が整っていなくて。ごめんなさい」と心の中で思ったものだ。


カムイを迎えるにあたっての問題点は2つ。

1.実家で猫を飼うことは無理
2.猫とウサギの同居は可能なのか?

1の障壁は高い。当時はまだ新築だった両親のマンション。終の棲家として購入した新築マンションが猫の爪の餌食になることは許すまじき行為だったのだ。

当時の私は30歳そこそこ。その年になってもぬくぬくとパラサイト生活を謳歌していたが、きっかけがあれば実家を出たいとも考えていた。

そして、そのきっかけが遂に訪れたと思った。家を出てペット可の住居で猫と暮らそうと。ただ、子猫を迎えていきなり留守番させるのも酷だし、そもそもその状況で猫を飼う資格はない。

ある程度、成長するまで何とかできれば…

ということで両親に「実家を出るから子猫がひとり立ちするまで実家に置かせて」と懇願。

しぶしぶながら両親もそれを承認してくれた。

となればやることは決まった。物件探しとブリーダーさんに具体的な話を進めることだ。猫とウサギの同居に関しては、いくつかのうまくいった例を見かけたし、ウサギが先住なら何とかなるだろうと。


物件探しは難航した。賃貸ではなく持ち家(マンション)を考えていたが、貯金は400万円くらいしかなかったというのに、ペット可物件という条件付き。さらに自分の中で壁がレンガ風(のマンション)がいいというまったくもって身の丈に合わない願望も抱いていた。


しかし奇跡は起きた。ペット可、壁がレンガ風、価格も相場に比べて激安の物件(いわくつき物件だったので)が見つかったのだ。

並行してブリーダーさんとの話も進めていたが、実はこちらも一時頓挫した。

「次の子と言っていたんだけど、手違いがあってその子は他の方のところに行くことになっちゃったの。悪いけど次に子猫が産まれたら優先的に好きな子を選んでいいから」

というような連絡がきた。

しかしこれも幸いだった。当時は物件探しも難航していたし、当初ブリーダーさん宅に見学にいくはずの時期に、兄の結婚式が重なってしまってグアムに行かねばならなくなっていたので、グアムから帰宅後では(言い方は悪いが)売れ残りの子しか選べない状況になっていたからだ。

ブリーダーさんはこちらの事情は知らずに「約束を果たせず申し訳ないね、次に産まれた子たちから貴方が好きな子を選んでいいから」と言ってくれている。これは全てがいい方に流れているぞと。

グアムに滞在しながら「グアムって意外と楽しくないね、ハワイの方が良かったんじゃないの」などと思いつつ、既に想いはバーマンの子猫に向かっていた。



IMG_2324.jpg





人気ブログランキング

(4)に続く
関連記事
スポンサーサイト



スポンサーリンク

  1. 想い出
  2. | trackback:0
  3. | comment:5
<<想い出話(4) 出会い編 | top | 想い出話(2) 出会い編>>


comment

あら?お兄さん未婚だと勝手に思ってたーww
確かにグアムよりハワイの方が遊ぶところもたくさんで楽しかったよね
なつかしのチャーリー君とレーさんも可愛いなぁ
コメ欄にも懐かしいお名前がちらほらでうれしいですね
また思い出話し待ってます(^^)/
  1. 2022/04/20(Wed) 19:54:46 |
  2. URL |
  3. せんこ #-
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2022/04/20(Wed) 20:09:59 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

maruoさんのブログって…いつも思ってたのだけど、とても面白く読みやすいです。
内容はもちろん、文章の流れ、語彙が素晴らしいと…
カムイくんの想い出話がずーっと続きますように。
  1. 2022/04/20(Wed) 20:23:53 |
  2. URL |
  3. わっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2022/04/21(Thu) 12:28:44 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

>>せんこさん

兄は結婚して1年も立たずに離婚…
このままだとmaruo家は我が代で途絶える(^^;

ウサギもいた時代、当たり前のように過ごしていたけど、どれだけ幸せだったかね。
平凡で当たり前のような日々に感謝しないといけないなと。
今はメダカだけになっちゃったけど、それでも幸せな方だろね。

以前から見てくれている方が今も見てくれるのは嬉しい限り。
みんな相応に年を重ねたね(笑)


>>わっちゃんさん

文章のこと褒めていただいてありがとうございます!
書いていると楽しいことを思い出して現実から目を逸らせます(現実逃避?)。
でも、このブログも後のち財産になると思うんですよね、今はなかなか昔を振り返って読み返す気分にはならないのだけども。
  1. 2022/04/21(Thu) 13:42:41 |
  2. URL |
  3. maruo #-
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gure55maru.jp/tb.php/3102-43041e3b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)