草津に行くとなっていろいろ調べる中で熱帯園なるものがあることを知った。熱帯の動植物には興味があるが、でも、草津まで行って熱帯園もないかなと思ったのも事実。だが、行った方のレビューを読んでみると、「意外に良かった」といった声が多数だったので、もともと動植物が好きな俺が行かぬ理由もないということで行ってみた。
行ってみると、言ってはわるいが“さびれた”という形容詞がぴったりくる風情の入り口。そして入場料1000円にはたっけという正直な感想も。ただ、入り口付近に、すっぽんの粉だのちょっと怪しげな商品も売っていたりして、そのB級感に何やら胸がときめいたのもまた事実。
従業員の方に、「最初は昆虫館から行ってください」と言われ、いざ草津熱帯園の旅がスタートした。
昆虫館に入る手前にいきなりピカチュウ的な物体が現れた。

どうやらチンチラのようだ。
本来、チンチラは臆病な生き物でペットショップなどでも割と小屋の中に隠れていたりとかそんなイメージなのだが、ここは狭いカゴに隠れる場所もなく詰め込まれているような状態なので、もう人にも慣れてしまったのか、手を近づけても逃げようともしない。とはいえ、ちょっとこの飼育環境には不憫さを感じたなぁ。

はい、昆虫館らしくなってきた。
この熱帯園は“触って楽しめる”をコンセプトとしているらしく、この海外の貴重そうなカブトムシにも触れる仕様になっている。こんなのが目の前の木のいたるところについていて、しかもドアは開放してあったから、どっか逃げちゃわないんかな?という不思議はさておき、きっと子供だったら嬉しいだろうなぁというのが率直な感想。
以前にも、どこぞやの施設で昆虫館みたいなところに入ったのだが、そこにはいると言われるカブトムシが全く見つけられず拍子抜けだった。ここは嫌というほどウヨウヨしていたのは立派。一瞬、童心に返りつつも、今はあまり昆虫は得意でないので、いざ次のコーナーへ。

昆虫館を出ると、なにやら怪しげなドームが姿を現した。なんとなく麻原ショウコウのサティアン的なイメージを抱いてしまうほどに不敵なたたずまいでそこに鎮座している。しかし、この怪しげな感じ、嫌いじゃない。いったいこの中に何があるのか…?

とその前に、このドームの向かいには猿山があって、母子のほほえましい姿を見ることができた。

一方で群れからはぐれ、もはや一頭でしか過ごせなくなってしまった切ない猿の姿も。
働けど働けど我が暮らし楽にならざる じっと手を見る…
切ない…
さて、怪しげなドームの中へ
中はもわーんとした熱気とそこはかとなく漂う生物臭

入り口には巨大水槽があってこのような看板が。
草津には鶴太郎美術館があって、別に草津じゃなくてもいいべと思っていたのだけど、何か縁があるんかな。

こんなのを提供したというぐらいだから。

いきなりワニのお出迎え。
大小さまざまな種類のワニが総勢10匹はいたんかな。結構迫力あったね。飼育が大変そう。


フラミンゴと亀が同居する不思議な空間


この施設の良いところは、こうしてスタッフさんの味のある説明文が読めるところ。
いきなりすし詰め状態のチンチラを見て飼育環境に疑問を抱いたものの、こうしたのを読んでいくと、実はよく考えてしっかり飼育していることが分かってくるし、たくさんいる他の動物のケージなども掃除が行き届いていて、きちんと世話されていることが分かった。

つちのこみたいの

襟を閉じたエリマキトカゲ

入浴中のニシキヘビ

縁起の良さそうな黄金ニシキヘビ

寂しげに一匹で過ごす猿

先ほどの日本猿ではないが、こちらも群れからはぐれてしまったようだ。
近くにきたら触っても大丈夫というのがすごい。近くに来なかったけど。それに正直あまり触りたいとも思わない(笑)

こちらのチェイミーもお触りOK。
普通は危ないから手を出さないでと書かれそうなものだが、さすが触れ合えるをコンセプトにした施設。他の動物園などとの差別化を図っているらしい。

だからハムスターとは触れ合った。
でも、いろんな人に触られたらハムも迷惑かなとも思ってみたり…

ピグミーマーモセットという小柄な猿

やさぐれ系の猿

カピバラも餌をやるなどして触れ合える。

なまけものとは触れ合えない(笑) でもいること自体驚いた。

ほのぼの温泉。
しかしカピバラ、巨大なネズミと思うと、素直に可愛いと思えず。

ミニブタがミニではない件
そして、この豚にも餌を与えることが出来て、餌に食いつきますみたいなことが書かれていたが、終始寝ていた。満腹だったか。

駆け足で紹介してきたが、まぁ、いろんな動植物がいたね。コンセプトは熱帯にいる動植物ということなんだろうが、その中にハムスターやコキンチョウという鳥やらメダカなどもいて、その組み合わせも面白い。不思議空間に迷い込んでしまった感じだ。
この施設は東日本大震災のあとに、客入りが鈍り、一時は競売にかけられることになったそうだが、熱烈なファンの後押しなどもあり、なんとか存続することができたそうだ。なんか熱烈なファンになっちゃう気持ちも分かる。そう何度も来られないからサポーターにはならなかったけど、影ながら応援はしたいね。

ここにくればもれなく恐竜の卵の化石にも触れちゃう。
こんな貴重なもの。普通は「触らないでください」だろうにね。ありがたく触ってきた。
草津熱帯園 ★★★★☆B級感満載の雰囲気がいい。昭和初期の動物園?←褒めてる。頑張れ
人気ブログランキングへ志村けん、肺炎大丈夫だぁ~ なニュースにホッとしたよ。
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こんにちは。草津にはいろいろなものがあるのですね。
昔、一度行ったことがあるのですが、子供がいたにも関わらず温泉以外には立ち寄らずに街中の源泉を見ただけで終わりました。3泊4日ぐらいで車でアチコチまわっていたのでその時どこにいったのかも定かではありません。浅間山に行ったのはこのときだったかな?と言うぐらいの記憶ですね。
- 2016/09/01(Thu) 11:17:36 |
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- ねこママ #-
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marさんの8/26のブログに載っていた犬?のちょっと小汚い感じの動物はこちらで撮影されたのでしょうか?あの動物はいったいなんですか??気になってました。
それにしても、、、なんだろう、、、寂れ感が半端ない。。チンチラのカゴのコーティングはがれ、カゴには針金でとびらが開かないようにしてある。黄金蛇の、にせ芝、、、。豚小屋の窓?、、カピバラの温泉にブロック。
個人的にはやさぐれ猿が好きかも。。。なんだか昭和感満載。噴水型のジュースがありそう。
maruoさん、、、よく見つけましたね!
- 2016/09/01(Thu) 14:26:26 |
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- ねこちまこ #-
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ねこママさん
また行ったら新たな発見があるかもですね
ねこちまこさん
そうそう、あの珍獣もここにいた。ミーアキャットですよ!
- 2016/09/04(Sun) 17:20:07 |
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- maruo #-
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